電気てい鍼


「鍼」というと、患者さんの中には刺されるのが嫌とか、直ぐに痛いというイメージを仰せられる方もいらっしゃいます。そこで、当院では「電気てい鍼」という刺さない鍼で低周波電気施術をしていく手法を導入しています。

【Fig.1 株式会社全医療器製「オームパルサーLFP-2000e」を用いた「電気てい鍼」のフルセット】

電気てい鍼は上記の低周波治療器にてい鍼コード(※施術の内容により使用するコードは異なります)を接続し、皮下から筋層にかけて通電施術をしていきます。通電前に、導通ゲル(※アロエゲル:一瞬冷たく感じますが直ぐに消えます)を疼痛部位に塗布し、その上からてい鍼を宛がっていきます。浅く触れればリンパに、深く触れれば筋層に届きます。

 

電気鍼と異なり、出力電圧はやや高めに設定しますので、少しピリピリした感覚を覚える事が有ります。

 

「電気てい鍼」はペースメーカー又はICD(埋め込み式除細動器)使用患者には適用できません。

  

電気てい鍼は健康保険適用の場合、適用症例内で取り扱います(※保険外部位の施術を御希望の方は、別途当該部位に対して保険外施術費を申し受けます)。

下記Fig.2は頚肩部・背面用の電気てい鍼コードです。シール状の電極(心電図検査用)を患部付近に取り付け、導通ゲルをてい鍼に塗って患部に宛がいます。鍼を刺すと気胸のリスクが高い部位や頚部、背部に適しています。

【Fig.2 電気てい鍼(頚肩部・背面用)】

下記Fig.3は上肢・下肢・腹部用の電気てい鍼コードです。上記Fig.2と異なる点は、パッド状の電極を用い、上肢や下肢、腹部の鍼施術とします。疼痛緩和目的だけでなく、筋機能維持や向上にも適します。

【Fig.3 電気てい鍼(上肢・下肢・腹部用)】

下記Fig.4は顔面及び腓腹用の電気てい鍼コードです。主にリンパ循環の改善目的としますが、顔面の表情改善では当コードを2本使用して施術します。その場合、週3回までの施術とさせて頂きます(※詳しくはお問い合わせください)。

【Fig.4 電気てい鍼(顔面・腓腹用)】