灸頭鍼


「灸頭鍼」とは刺した鍼の頭部(「鍼柄」ともいいます)に空豆大の艾を被せて点火していく施術の1つで、鍼の本体(「鍼体」ともいいます)から身体の深部に熱伝導させていくことで深部の冷感はもとより、血液循環を促進させていく効果が有ります。

 

当院では艾の代わりに炭化灸を使用します。鍼柄への取り付けが容易であり、且つ発生する煙も少なく、温灸と同じく艾が直接皮膚に接触しませんので瘢痕として残存しません。燃焼時間も比較的短い為、長時間の熱伝導による低温火傷の危険性も少ないのが特徴です。

 

反面、当施術中は絶対に体動させないでください。点火中に落灸し、火傷の危険性が有ります

その他、呼吸により体動の影響が大きい腹部への施術はより落灸の危険性が高いですので、腹部に灸頭鍼を行う場合は胸式呼吸でお願い致します。

 

当施術は温感に敏感な方は禁忌とさせていただきます。

その他、当院の判断によりご利用になれない場合がございます。

安全性確保の為、当施術中は常時覧ています。

 

肩甲骨から下部、腰部への施術に適しています。

 

当施術は健康保険をも適用可能ですが、別途、灸頭鍼同意書にご署名いただきます。

【Fig.1 腹部への灸頭鍼(※患者には胸式呼吸をお願いしています)】