鍼灸施術に対する想い


当院で実施している鍼灸施術について:

 

当方が考える鍼灸施術は、単に痛覚の除去が目的ではありません。

精神的な悩みは勿論、不眠やホルモンバランス、その他心身に纏わる様々な不和に対して、あらゆる角度から患者に向き合います。

当方にとって、鍼灸は単なる業務の一環だけではありません。口下手な当方にとって、鍼灸は言葉や様々な考えを患者と接し合える道具と捉えており、いつ何時でも、身から離してはいけない存在でもあります。

 

 

鍼で言うなら、たった1ミリメートルの刺鍼深度の違い、又は刺鍼角度が.1[rad]]違うだけでも、患者の感受性や様々な気持ちは大きく変動する場合が有ります。それは、受術される日の体質や体調、生体反応によっても大きく変わり得ます。

 

灸も概ね上記と同様で、上記の単位を「摂氏.1[度]」に読み替えるだけです。

 

鍼灸にも様々な流派があれば、効能も千差万別です。副反応も然りです。

 

 

それだけ、鍼灸施術を行うに当たっては、様々な考えを以てして、又様々な技術を以てして行う為、見ている、或いは思われている以上に難しい手技の一環です。

 

単に痛覚や悩みからの解放だけでなく、その先患者に待ち受ける未来像も考えながら鍼灸施術に取り組まなければならないという使命感を常時持ち合わせております。

 

大都市や喧騒の激しい街中で行うそれとは、全く方向性も異なります。

それだけ、大自然の恵みや脅威を享受しながら、如何に患者が抱える複雑な想いや悩みに対して、鍼灸施術で以てして向き合えるか。

 

それが、当方が考える真の鍼灸施術のあり方と捉えます。